とっとりで暮らす

東京から鳥取へ。佐治町という小さな町に引っ越した人のブログです。

佐治町内の移動販売に同行してきたよ

農林作業委託を中心に行っている企業、「さじ弐拾壱」が行っている移動販売に同行をさせてもらいました。

佐治にはスーパーが一軒ありますが、足腰を悪くしたり、車が運転できなかったりするお年寄りも多く、独居の方などを中心に買い物難民となってしまいます。特に佐治では、車なしでは移動が難しくなります。
そこで週に三日、各集落を週一で訪問する移動販売事業が行われています。食品はもちろん、日用品、生鮮食品なんかも取り扱っています。今回訪れたのは、万蔵、畑、福園、つく谷、津野の集落。

 

アレ風なポップ

 

おかずや調味料などはもちろんのこと、カップラーメンを大量に買い込むおばあちゃんや、パンとコーヒーやお菓子を買う方も。家族の前では買いづらいから、ここで自分が食べたいものを買っていく方も多いとのこと。売れ筋はアロエヨーグルトでした。思えば、自分の祖母もアロエヨーグルトを常にストックしていた覚えがあります。あとポッカレモン。
夏休み中の中学生がやって来て、カップ焼きそばを買っていったのが印象に残りました。中学生の夏休みにカップ焼きそばというのは、哀愁漂う永遠のコンビなのではないでしょうか。

そしてこの日は協力隊の横山さんが山菜おこわを作り、佐治町内を配達、販売をする日でもありました。
元飲食業界で働いていた横山さんのスキルが大いに発揮されました。以前、彼が作ったプルコギドックを食べさせてもらった時に、「デパ地下の味だ!!」と感動したことがあります。

おばちゃんお姉さま方を見事に操る横山氏
 
蒸されるもち米
 
 

お母さんがたのスキルというものを侮ってはいけないなぁと、ここに来てそれをつくづく思うようになりました。この技術を何らかの方法で、「楽しみ+おこずかい程度」にでも出来る仕組みも考えていければなぁと最近は考えています。野菜作りはもちろんのこと、調理にしろ裁縫にしろ本当に上手な方が多い。

 
山菜おこわは350円と、都会の弁当からしたら割高かもしれませんが、配達もしてくれておばちゃん達のおこずかいになると考えたら、良いのではないかと僕は思いました。
配達先のお客さんは喜んでいたし、「読売(新聞)だから広告が入っていなくて知らなかった~」という方もいたり。全部で120食近くは売れたそうです。人口2200人の佐治にしてみればなかなかの数字ではないでしょうか。
 
先月は弁当の配達を行っており、今は月一回の試みですが、これが町民の楽しみになっていけば良いなと思います。