とっとりで暮らす

東京から鳥取へ。佐治町という小さな町に引っ越した人のブログです。

玉ねぎの定植で自らの成長を知る

先週末、ようやく玉ねぎの苗を定植。

 

去年に畑を始めて、初めて植えたのが玉ねぎとにんにくで、その時は妻と一緒に作業をして、350本の玉ねぎ苗を植えるのに2.3日を要したもの。

が、しかし、今年は圃場作り、マルチ張り、1000本の植え付けをひとりで2日で終わらせるという、見事な成長ぶりを発揮したのです。

 
今年は普通の玉ねぎに関しては晩生品種のもみじに全て切り替えて、貯蔵性を高めることにしました。早生品種だと収穫はわずかに早いのですが、10月過ぎ位からヘナヘナとして来てしまう。
美味しく食べるにしても、少し売るにしても晩生品種のほうが、良い面が多い気がします。寒くなってくると、汁に玉ねぎ入れたくなるし。
 
というわけで、今年は晩生品種のもみじを800本、レッド(赤玉ねぎ)を200本植えることに。
 


畑には元肥に鶏糞と油粕、BMリン酸肥料を有機石灰でコーティングした”セルカフレンド”というものを入れています。
玉ねぎの成長には特にリン酸が必要で(N.P.K=チッソ、リン、カリ という植物の3大栄養素)、このリン酸は石灰などのカルシウム成分が無いと力を発揮出来ません。
 
余談ですが、肥料を使わない自然農の人はどうやってリン、カリを作り出しているのかが気になります。
チッソは豆類を植えて、根っこに出来る根粒菌がチッソを生成する。それは分かるのですが、リン、カリはどうしているのか、、詳しい方がいたら教えてください。
 
セルカフレンドはすごく理に適った肥料だと思うけれど、ここらでは自分以外に使っている人を見たことがない。
じわじわと効いてくるし、散布後にすぐ定植が出来るし(苦土石灰とかだと2週間は置かないといけない)、有機石灰なので土を柔らかくする作用もありおすすめ。
 
 
苗を受け取ってから、日が経ってしまいだいぶ大きくなっていたので、思い切って” 葉切り ”をすることに。
その後は液肥(トミーブラック)を薄めたものに、しばらく漬けて根の活性化を促しました。
 
葉切りは上の部分を切って、根の活着を高める方法です。葉っぱを切られた玉ねぎが、「こりゃあかん!生きるんや!生きるんや〜!」と頑張るわけ。
これをする場合は、晴れた日の昼頃までに定植を行います。切り口が乾かずに、土などが付着すると病気に掛かりやすくなります。
 
穴あきマルチを張り、もみじは一穴ずつ隙間なく植えて(適当に張ったマルチの数に苗の数がピッタリだったという奇跡)、赤玉は実験的に千鳥植え、2本、3本のローテーションで、玉の肥大化を狙ってみました。どうなるかな。
 
去年はこの玉ねぎ植えが終わると、今年も終わりね。という気持ちになっていましたが、今年はまだまだやることがある。忙しいけれど、それもまた嬉しいことだ。