とっとりで暮らす

東京から鳥取へ。佐治町という小さな町に引っ越した人のブログです。

田舎暮らしはお金がかからないのか

先日まで妻が連日、選挙事務のアルバイトをしており、僕も視察に来る方の案内や、祭りの手伝いで見事に休みが取れない日々が続きました。
そのような日々が続くと、みるみるうちに、家が汚れ、散らかっていきます。連鎖して気持ちも落ち込んできます。

こりゃあかん。と思い、ようやく立て直し始めた週明けです。
 
田舎はのんびりゆるふわ生活に思われる方も多いでしょうが、実際は”セカンドライフで田舎に来ちゃいました。” みたいな金持ち夫婦にしか、それは当てはまらない様な気がします。
町や人との関わりを大切にして暮らしていくと、土日は潰れますし、田舎はわりと忙しいです。

田舎暮らしはお金がかからないのか
 
そして、よく言われる「田舎暮らしはお金がかからない。」なんて言われますが、果たしてそうなのでしょうか?

 
確かに必要な物しか買わない生活になりますし、野菜などはたくさん頂いたり、居酒屋にも行かない生活なので、お金を使わない生活かの様には思えます。
 
しかし都会と違って、生活をしていく中で、どうしてもその必要なものがたくさんあり、住み始めた今年はそれらの出費が多い様な気がします。
 
農業をするためには、道具を揃えたり、草刈り機も必要ですし(貰いました)、冬は雪かき道具に冬用タイヤ、ファンヒーターに防寒具などなど、田舎のマストアイテムを揃えなくてはいけません。
ある程度そろえたら、来年は少し余裕が出来るかな。とも考えます。
 
車に関しての出費が多く、自分への燃料(居酒屋代)が車の燃料(ガソリン代)に代わった様なものです。生活の足であり、命を預けているものですので、保険に加えメンテナンスや修理をケチるわけにもいきません。
 
健康保険や年金や税金だって、都会と変わらず払わないとならないものですし、僕の給料では、二人で生活をするのがギリギリな状態でもあります。
 
協力隊の家賃補助がなければ、現在の時点では暮らしていくのは難しいように思えます。
 
現在、妻は失業保険を貰いながら、選果場や学童の単発のバイトをしてくれているので非常に助かっています。
 
しかし、これが週5のフルタイムになったら、子供が産まれたら。などと考えると、今のままではどないしよう。という危機感も無いわけではありません。
 
 
これが現実か

来年から農業による副業も許可されるので、少しずつでも収入を増やしていければ良いですし、「自分で仕事を作る」ということをしたくて、こちらに来たというのもあるので、徐々に徐々に動いていかないといけません。
 
CMで聞く「保険なんて必要ない。」なんてのは本心ではなく、「保険料を払ってたら逆に死んでしまう。」というのが、若者のリアルなのではないでしょうか。
 
地方創生という言葉など、あてにせずに、僕らは個々が立ち上がる、生きていく力を身に付けて行かないといけないのです。
 
普通に暮らして行くには、田舎だろうと都会だろうと変わらないということ。
結局は、どちらが自分にとって暮らしやすいかどうかです。