とっとりで暮らす

東京から鳥取へ。佐治町という小さな町に引っ越した人のブログです。

畑の嫌われ者スギナが気になっている

 
協力隊で玉ねぎやにんにくを植えた畑の様子を見に行くと、一面スギナ畑になっていました。
雨が続いて雑草が増えているだろうな。とは想像がついたけれど、まさかここまで一面スギナとは。
スギナは地中に根を張り、驚くべき生命力で畑の厄介者扱いをされています。根っこを除去しない限りは、採っても採っても生えて来ます。
 

 一般的には酸性に寄った土に生えて、地力の弱い土地を好むと言われています。石灰と鶏糞は蒔いていたのですが。

ちなみに、春の風物詩「つくし」は、このスギナの胞子茎なります。スギナが春に胞子を撒く為に現れる茎です。
 
 
家の庭にも来た当初は、痩せ地を好むスギナ、ヨモギ、ドクダミがびっちりで、なかなかに苦戦したものです。耕して、土壌改良をして、作物を作って行くうちに、その姿はだいぶ減りました。
 
そんな、スギナが畑にびっちり。
マルチの穴からも、光を通さない黒マルチの下からもこんにちは。マルチを突き上げている始末。
 
しかし、そんなスギナについて調べていくうちに、驚かさせられることばかりで、嫌いな草では無くなりました。
 
スギナはミネラルやカルシウムを豊富に含む草で、特にケイ素(ミネラル)が他の植物に比べて多く含まれています。
秋になると枯れて、その成分を土に返します。カルシウムが豊富ということは、土壌をアルカリ性に傾けるのです。(石灰と同じ役割)
土が肥えてくると、スギナは酸性寄りの痩せた土壌を好むので自然と消えて行き、次なる場所に移ります。
 
乾燥させたものを煮出したお茶や、焼酎を漬けた化粧水にも重宝されています。アレルギーにも効能があると言われているので、少し試してみようかな。
 
発酵液や煮出した液で、農薬代わりにもなるので、試してみる価値はありそうです。(ウリ科に良く発症する、うどんこ病の予防など)

 

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そうやって考えると、草取りも苦では無くなって来る。にんげんだもの。

刈り取ったスギナを枯らし、自分の畑の草マルチに使ってみます。