ご好意でお借りしていたものの、手が回らなくて耕作放棄地になっていた畑を開墾した。
春にじゃがいもを獣にやられて以来、手を付けていなかった畑。来年は白ネギでも栽培する為に綺麗にしておこうと思った矢先、隣町のお世話になっている方から、キャベツやらの苗を頂けるというお話を頂き、急いで開墾をすることにした。
メヒシバや猫じゃらしなどの、耕耘機のロータリーに絡み付く草ばかりで、作業は難航をした。作業の手順としては、何はともあれ草を刈る、それを集めて隅に積んでいく。もう一度、刈り残した草を刈る。何度も集めては積んでいく。耕耘機をかけられるくらいになったら最初は浅めに耕耘、次は深めに耕耘。
しばらく使っていなかったので、苦土石灰を撒いて耕耘。数日寝かせてから畝を立てる。山の畑に積んである堆肥も運んで混ぜたかったけれど、今回は時間が無いのでやめておいた。
のべ4日程の作業で、定植まで行き着くことが出来た。以前に比べれば大きな進歩だ。
畝立ての機械も導入したので楽になった、今までは手でやっていたけれど何日かかることやら。
初日は妻も手伝ってくれた。思えば子どもが産まれてから初めて、一緒に農作業をしたかもしれない。
前回の教訓を経て、獣対策にワイヤーメッシュを設置した。
気になっていた「いのししくん」というワイヤーメッシュ。その名の通り、獣対策用に作られたメッシュで、通常のものよりも2目分高くなっており、下の編み目が小動物対策用に小さくなっている。メッキ仕様で通常のものよりも軽く、設置がしやすい。
苗を譲って頂いたのは、河原町で姫鳥ファームという団体を行っている方。植え付けが終わり、余ったということでキャベツの他にブロッコリーや白菜の苗も頂いた。
この姫鳥ファームでは、青果市場をタッグを組み市内のスーパー内で直売所コーナーみたいなものを展開している。ほぼ全量買い取りをしてくれるし、定期的に会合を設けて個人個人の売り方の尊重もしてくれる。農業は作ることも大事だけれども、それが売れなければ何の意味も無い。販売先のひとつとしてお世話になっている。
" 買い取ってくれるから、どんなものでも出しちゃえ〜!"という気持ちにはならなくて、ちゃんとしたものを出していきたいな。と思わせてくれる。
もともとは所属をしている佐治のおかあさん方に紹介をしてもらった。なんというか、そういう「支援」のされ方が僕にとっては嬉しく思うし助かる。
気がかりだったことを済ませて、少し楽になった。
さて次は田んぼだ。
ご覧の有り様で派手に倒れてしまった。休耕田で草をたくさん漉き込んだせいなのか、代掻きや植え付けの技術不足なのか、気持ちばかりの肥料をあげたらあれよあれよと倒れてしまった。倒れにくいといわれる日本晴を倒してしまった。加えてイノシシに侵入をされて、踏みつけられたり、掘られたりしている。
同じ方向に倒れているものはまだ良いとして、折り重なっているものは直さないといけない。田んぼに入り、手で一方向に倒していく。根元から倒れてしまっているので自立はしない。バインダーで刈り取るとして、右に束が放出をされるから、刈り取りをイメージして向かって左方向に倒す。一列一列やっていけば、土に直接触れるもの減る。
これがまあ、一日かけても田んぼの半分くらいしか終わらない。太ももやらが筋肉痛になる。
被害が拡大する前に早く刈り取ってしまいたいけれど、まだ青い。熟すまでにもう2週間くらいはいるだろうか。
稲刈りの前に機械の確認をしようと思ったら、小屋にはスズメバチが巣を作ってぶんぶん飛んでいた。集落の方にお願いをして助けてもらった。
あらゆる山の洗礼を浴びているようだ。
" おぬし、この程度でヘコタレテいては山の民になれぬぞ "
昨日は朝から雨模様だったので、たんぽり荘でどぶろくの作業を行なった。
アルコール分析にパソコンでのもろもろの製作作業。HPの更新も。気が付けば4月から記事の更新が出来ていなかった。ちゃんとしないとなぁ。
日が短くなって、あっという間だった一日がさらに短く感じる。