とっとりで暮らす

東京から鳥取へ。佐治町という小さな町に引っ越した人のブログです。

農繁期


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農繁期。

5月下旬。田植えは昨年よりも一週間早くすることにした。昨年は日本晴を作付けしたけれども、今年は鳥取生まれの品種「きぬむすめ」にしてみた。味の特徴としては、コシヒカリ並みの食味で、粒はコシヒカリよりもしっかりめ。冷めても味が落ちにくいという特徴がある。

アスパラの作業との兼ね合いを考えると、晩生の品種を選択しないといけなくなる。いずれは自分の好きな品種を苗から作ってみたい。

 

昨年はこの田んぼの開墾から始まった。集落の人たちが何度も手伝ってくれて、田んぼが復活した。今思えば、こんなにも忙しい時期に時間を割いて手伝ってくれていたんだ。本当頭の下がる思いだ。だからこそ、今年は自分達だけで米の収穫まで出来る様になりたい。

 

今年は水も豊富で、田植えまでの準備もさくさくと進めることが出来た。仕組みがわかってきたことで、ここはこうすればいいんだな。というのが身体に染み付いてきた様な気がする。今年の農作業は、全体的にそんな感じで進められている。

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お借りしている歩行式の田植え機での田植え。娘に応援してもらいながら。

昨年よりも苗の枚数を減らしたこと、ポンプなどの機械を手に入れたこともあり、4時間ほどで田植え機を洗車して片付けるまで出来た。

その日に出来ることはその日のうちに。そんなくせがついてきた。それほど追い込まれている。ということなのかもしれないけれど。

 

あとは、もう一度周囲を草刈りして、電気柵を設置するのみ。早いうちに設置しないと昨年の様な悲劇が起こる。これ以上、迷惑を掛けられない。

 


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山のアスパラは立茎中でぐんぐん伸びて葉を広げている。一週間に一回の定期防除を行っているけれども、それでも茎枯病が発生する。昨年の大発生を思えば仕方のないことなのかもしれないけれど、これは何とかしないといけない。「薬剤だけでは完全には防げない。」それはきちんと頭に入れておき、その他の原因を考えて改善をしていかないといけない。

肥沃な土で取っても取っても生えてくる雑草。草取りどうにか楽にする方法を考えて行きたい。昨年よりはだいぶ楽にはなったけれども、まだまだ時間の取られる作業だ。

 

 

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いつも手が回らずに草むらにしてしまう下の畑。今年こそは!と作付けを行なった。

ここに植えていたキャベツやブロッコリーは、昨年秋の天候不順と春の異常な暖かさで販売をすることが出来るものが出来なかった。「ごめんなぁ、、、」と思いながら、耕運機で何度も耕運。

 
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まずは苗を作っていた白ねぎを定植。品種は「明彦」、「砂村合柄一本太葱」。合わせてだいたい4000本くらい。周りに比べたら少し遅いかもしれないけれども、元気に育って欲しい。ここの畑であれば雪が降っても収穫が出来る。

続いて、これも苗を作っていたなすの「黒陽」。40株ほど植えたけれども、畝が余ってしまい勿体無いので、ホームセンターへ行き半額苗の「賀茂茄子」を植えた。定植後一日でネキリムシに切られたものがあったので、またホームセンターへ走り半額苗の「千両二号」を補植した。

  

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冬に売ることが出来るものがないかと。初めてさつまいもを作ってみることにした。ネットで見つけた、鹿児島のイモ苗農家さんから購入をした「べにはるか」のバイオ苗。

送られてきたものには納品書などは入っておらず、ダンボールにどん!と苗が入っているだけだったけれども、茎がしっかりとしていて、すぐに植えられる様に芽出しがしてあり、素人目にも良い苗であることがわかった。

 

注文から三日後に「明日送ってもいいですか?」と。翌日には「今日送りますね。」とおじいさんの携帯から二度も電話が掛かってきて、顔は見えないけれど何だかほっこりした。それだけで良い買い物が出来た気がした。「無事に届きましたよ。」と電話しようかと思ったけれども、距離感を保ちたいのでそこは止めておいた。

 

ここ最近は、週一での夜のバイトを始めたり、記念日があったり、テレビの取材を受けたり、大阪の中学生の民泊を受け入れたり。ばたばたとした日常だったけれども、ようやくひと段落した。来週くらいからは、アスパラの夏芽が出てくるかも。

 

雨の日。ちょいとひと休みして頑張ろう。