とっとりで暮らす

東京から鳥取へ。佐治町という小さな町に引っ越した人のブログです。

アスパラの栽培をやめることにした

栽培を始めて5年。面積を約2反に拡大をして4年。どうしても露地アスパラの難病( 茎枯病 )に勝つことが出来なかった。

栽培を始めて2年目は調子が良く、これならいけるかもしれないという兆しがあったが、翌年、翌々年と病気の発生を抑えることが出来なかった。この病気は発生をしたらほぼその茎は枯れてしまう。病気が目に見えた時点で、その茎は諦めて新しい茎を伸ばさないといけない。伸ばしている間はその茎からの収穫は出来ないし、来年への養分の蓄積も減り、年々株が弱っていってしまう。

 

アスパラは毎年植え替えをしない永年作物なので、病原菌が土壌に蓄積をされてしまう。そのために、株のバーナー焼却や石灰窒素による殺菌を試みてきたものの防ぐことが出来なかった。

 

今年からは、面積を半分以下にして管理のしやすいように試みた。

昨年からの根の養分の蓄積が少ないので、春の収穫もそこそこに。5月の頭から毎週一回の防除を行ったし、定期的な草取りなども行ってきた。それでも湿気が多く蒸し暑い日がくると、一気に病気が発生をした。こりゃあかん。

アスパラ栽培は好きだし、続けたい気持ちはあったけれども、ここまでして駄目だったのだから、もう諦めようと決心がついた。一番時間とお金をかけて、一番稼ぎの少ないものは諦めるしかない。そんな7月のはじめのこと。

採れたてのアスパラは最高に美味しいから、食べられなくなるのは少し残念だけれども。

 

それからは、出てくる分だけ収穫をさせてもらって、あとは他の作業に時間をまわすことにした。身体を休める時間も作ることが出来た。昨年まで、真夏の炎天下の中一日中草取りをしていた。見事に体調を崩していた。

 

最近の流れは、早朝に収穫に出る。家に帰宅し朝食をとって、娘の保育園の準備をさせる。妻と娘を見送る。15分くらい横になってから作業に出る( 重要 )。お昼に帰ってきて、昼食をとり出荷の作業をする。少し休んで、涼しくなった15時くらいにまた作業に出る。夕方に出荷に出る。

こんな流れだけれども、昨年よりも身体は楽だし、作業の効率も稼ぎも良くなった。毎日、暑い時間に無理をして外作業をするものではないなと学んだ。

 

諦めるところは諦める。次を考えて動いていく。休むときは休む。

 

アスパラを買ってくださった皆様、ありがとうございました。