とっとりで暮らす

東京から鳥取へ。佐治町という小さな町に引っ越した人のブログです。

どぶろく製造に向けて麹作りを学ぶ

実は佐治町は鳥取県で二番目のどぶろく特区を取得しました。
これを機に、特産品を開発しようと、どぶろくの開発が進められていて、僕は酒好き、米好き、発酵好きということからか、開発、製造チームに加入しました。 
 
 
10月から鳥取県の産業技術センターで、科学的な観点からのどぶろく製造技術を学んで来ました。機材のクオリティが凄かったのに驚き。(米を洗う機械がうん十万円とか。
酒造免許を取得次第、試作品の製造に取り掛かろうと考えています。
 
アルコール蒸留器。かっこいい。
 
しかし、佐治町で製造をするにあたり、そんな高価な機材も投入出来ませんし、どうしようかと考えていたところ。
 
佐治町には「婦人の家」という、加工グループが使用することが出来る、加工、調理場があります。
そしてこの時期になると、味噌加工グループが毎日の様に入り、麹作り、味噌作りに励んでいます。
東京に居た頃から、自分で味噌を作っていた僕にとっては朗報であります。
そして、この加工場には「麹製造機」なる機械があるのです。
 
味噌加工部。 
 
 
 
 
麹製造機。年季が入っているけれど、未だ現役。

 

 
蒸しの時間、せいろを入れ替えるタイミング、圧力の調整などを確認。
 

 

 
手慣れた様子で、大豆を洗いまくっていました。

 

 
"ボイラー"といえば"MIURA"。
"MIURA"といえば"ボイラー"。

 

 
ざる上げと浸水。


技術センターでは教えてもらえない、マンパワー的な部分をおばちゃん達から学ぶことが出来ました。
例えば、米に麹菌を振りかけて混ぜる際に技術センターでは、「麹菌は勝手に拡がるので軽く混ぜれば良いですよ。」とのことでしたが、味噌加工部では「米に傷を付けるように、力いっぱい布にこすり付けて!汗をたくさんかくんや!」という様に、幾たる経験からの知恵を教わることが出来たのです。

そして大切なことはただひとつだと。
「麹は生きている。」ということを頭に入れておけば大丈夫よ。
とベテラン先生から教わったのです。

 
発酵機に入れた翌日に、もう一度ほぐす”手入れ”

 

普段の寄合いなどでは、男性から一歩引いたところにいる女性の方々が、和気藹々と言いたいことを言って楽しそうに活動をしている姿は、なんだか素敵だなと思いました。
会議に出てくるような人たちの意見も大切ですが、そのような場には出てこないけれど、こうやって元気に活躍をしている方々の意見や、お話も大切にしないとな。