日曜日。お隣、岡山県の奈義町にある、奈義町現代美術館にて行われた、タテタカコさんの独演会を聴きに行きました。
奈義町は佐治町のお隣、智頭町の南に位置する勝田郡の町。初めて行きましたが、車でだいたい40分かからない位で、市街に出る時間と同じくらいでした。ですが、山越えをしないといけないので、道も曲がりくねっていて傾斜もあるので、雪道は怖いなぁ..無理だなぁ..と考えてしまうほど。
会場にはたくさんのお客さんが。
宮脇愛子さんの作品「うつろひ」の中にステージが設けられて、虫の声も混じり日常と非日常のバランスが絶妙に入り混じり、とても良い雰囲気。
横に長いコンクリートの壁だったので、音はどうなるのだろう?と考えていたのですが、タイムの長い天然リヴァーブが掛かり、うまい具合に人に吸われて、絶妙な塩梅に思えました。流石です。
1曲目の「宝石」を歌い始めた瞬間に、身体がゾクゾクっとしました。
良い歌、良い演奏を聴くと、身体がそんなふうに反応します。
ライブハウスに行きはじめた頃は、そんな経験をたくさんしたけれど。良くも悪くもだんだんと慣れてしまっていた自分がいました。
東京の頃は仕事でもあったけれど、一時期は毎日のように観て聴いていて。こちらに来てからライブを観に行くのは初めてで、なんだか凄く新鮮な気持ちで音楽を聴くことが出来たような気がします。
制作をするには静かな場所が良いと思っていますが、やはり多少なりとも、刺激をインプットしていかないけん。と思わされました。わがままなもんですよね。
田舎で良いライブを見れるというのは、とても特別なことに感じました。
たくさんなんてやらなくていいから、大切に一本一本が開催されて欲しい。地域活性化という名のもとに、補助金使った何の趣旨にも沿っていないイベントを起こさないで欲しい。
ただ呼べばいいとか、イベントをうてば良いのではなくて、その場所の背景や、その地方の流れみたいなものを汲み取って、そこに暮らす人達を大切にして、それを演者も、見に来られるかたも、主催をする人も共有していければ良いなぁと思います。
うまくは言えないけれど、ここでは簡単に消費されてしまうようなものはいらない。ということかもしれません。
この曲を出した時、タテさんが20代半ばだったということに驚きました。