作物の栽培に使用をしている肥料をここに記しておきます。
※ 2018年4月現在
鶏糞焼却灰
鶏糞を焼却させて灰にした肥料です。焼却をしているためチッソ分はほとんど飛んでいますが、リン、カリ分は高度化成並に保有をしています。ク溶性なので水による肥料分の流出が少なく、植物の根や土中の酸に反応をして、徐々に溶けて行き、ゆっくり効いていきます。灰なので酸度矯正効果もあります。
成分含有量はチッソ 0.16%、リン 22.3%、カリ 15.7%、石灰 26.9%、苦土( マグネシウム ) 4.45%。
アグリキャップ1号
鳥取の産業廃棄物処理会社の(株)三光さんが製造する有機肥料です。
肥料取締法による品質管理のもとで、良質な汚泥や食品残渣を堆肥化させた肥料です。鳥取県認定のグリーン商品でもあります。現在、アスパラの主な肥料として使用をしてみています。葉物にも良さそうな気がします。
成分含有量はチッソ5.19%、リン6.99%、カリ1.06%
参考:アグリキャップ1号/鳥取県認定グリーン商品/とりネット/鳥取県公式ホームページ
いなば有機 ( グリーン有機 )
なたね油かすや乾燥酵母などの有機物60%配合の、いわゆる" ハチハチハチ " という普通化成です。チッソ、リン、カリの配合比率が同量で、あらゆる作物に使用が出来ます。
5月から10月まで収穫が続くアスパラに、化成特有の即効性を与える為に使用をしています。
植物は有機物の中の栄養を無機化して養分として吸い取るので、化成肥料は早く効きます。しかし、微生物による分解が行われないので、化成ばかり使っていると土が弱って行ってしまいます。
フィッシュプロテイン
魚粉を主体とした有機肥料です。魚粉は作物の味を良くしたり、甘みを向上させると言われます。有機肥料の中でも効果が早く出るので、アスパラの追肥に定期的に与えています。
成分含有量はチッソ6%、リン6%、カリ4%。微量成分で苦土1.5%。
醗酵鶏糞
近隣の鶏舎から運んでもらっています。平飼いで育てた鶏のフンを醗酵させたものです。良質な飼料を使っているらしく、なかなか良い匂いがします。アスパラの追肥に使用します。鶏糞は有機資材の中でも即効性があります。
籾殻くん炭

コイン精米所から頂いた籾殻を燻して炭化させてくん炭にしています。
土壌改良に用いられる資材で、土の保水性や排水性、雑菌の繁殖の抑制等に効果があるとされています。炭なので微生物のすみかになります。買うとなかなかなお値段なので籾殻が手に入る時期に、えっさほいさと仕込んでいます。
籾殻堆肥

コイン精米所から頂いた籾殻に牛糞や、きのこ廃菌床、籾殻燻炭、油かすなどを加えて堆肥化をさせて資材です。通常だと土に入れてから分解するまでに3年は掛かる籾殻を発酵させて分解しやすくさせています。投入をすることで、土壌の保水性や微生物の増加に役立ちます。
ミネGスーパー
作物の生育に必要な微量要素、ミネラルなどを補給するために使用します。要素欠乏症などを改善させるサプリみたいなものです。有用微生物を活性させて、根の生育を促進させます。石灰質資材でもあるので元肥に使用したり、作物によっては追肥にも使用します。
落ち葉( 腐葉土 )
秋の落ち葉の季節に圃場の近隣で落ち葉を集めて、米ぬかなどの発酵資材と混ぜ込んで腐葉土を作っています。白いカビ菌は順調に発酵をしている証拠です。
落ち葉はそのまま土に入れると、微生物がそちらの分解に力を注ぎ、作物に行くはずの養分が奪われて、チッソ飢餓を引き起こしたり、冬場は害虫の冬眠場所になったりする可能性があるので、一定のところまで腐らせてから土に入れます。
牛糞堆肥
隣町の畜産会社から購入をしました。
アスパラの定植をする際に溝を掘って埋め込みました。肥料成分は少ないですが、土を団粒構造にしフカフカにしてくれます。砂地の畑の土壌改良にも使用しています。カブトムシの幼虫がわんさか出てきます。