水の引かないじるじるの田んぼ。ほぼ全体の稲が倒れてしまい、コンバインでは刈ることが出来なくなってしまった。そんな状況を心配して集落の人達が手伝ってくれた。
倉庫にあったバインダーの動作確認をしていたけれど、じる田の為入れることが出来ずに一輪車のバインダーをお借りした。
予定をしていた日が雨予報だったので、前日に前倒しで決行。
朝から晩まで作業をしてくれた人。仕事帰りに見かけて手伝ってくれた人。初めてお会いするのに、噂を聞きつけて他所から手伝いに来てくれた人。作業機を貸してくれた人。みんな本当に凄いなぁと思ってしまう。
当日は妻が仕事だったので、午前中は娘を保育園にお願いをして、午後からは子守りをしないといけない日でもあった。そんなことにも関わらず、みな快く作業を引き受けてくれた。午後には娘を連れていって子守りもしてもらった。
( その時の体験が楽しかったのか、娘が「たんぼいく!」と話していて可愛い。)
作業が終わる頃には雨も降り出し、ライト無しでは何も見えない暗闇。
みんなでそれっぽい集合写真でも撮れればよかったけれど、それどころではなかった。
せめてものお礼がしたくて、翌日に慰労会をひらかせてもらった。
最近は弱くなってしまったお酒がついつい進んだ。
ここで暮らして4年目。
何も出来なかった僕たちが暮らしていけているのは、本当にこんなひとたちのお陰だ。
昨日に妻と二人で残りの稲刈りを終えてほぼ終了。残りは畦に置いている縛っていないものをまとめることと後片付け。台風や獣対策に網を掛けないといけない。
稲が倒れた原因は紋枯病という病気 ( 薬剤は使ったけれど紋枯に効くものは使っていなかった ) 、休耕田だった田んぼに追肥をしてしまったこと、イノシシの侵入などなど。イノシシが入るとこんな臭いがするか、、、そんなことも知った。
排水対策に関しても、落水させてからは畦を切って排水させやすくするなど、今年の教訓で来年は頑張ろうと思った。その田んぼの「くせ」みたいなものがあることも知ることが出来た。
失敗続きだったからこそ来年に活かせるようにする。
来年は自分たちで稲刈りまで出来る様になることで、皆さんへのお返しが出来る様になりたい。
なかなか晴れた日が続かないので、脱穀はいつ頃になるだろうか。
品質としては良いものではないだろうけれど、初めて自分たちで作ったお米。どんな味がするのか楽しみだ。