とっとりで暮らす

東京から鳥取へ。佐治町という小さな町に引っ越した人のブログです。

たいちさんがやってくる

先週の天気予報では今週は晴れ続きで、もう梅雨明けかと思っていたのも一転。台風の影響で火曜日からずっと雨続き。河川は氾濫危険水位近くまで増水していて心配になる。
農作業には「あの時にあれをやっておけば良かったなぁ」と思うことがあるけれども、その時の体調や色々で出来なかったこともある。この雨が吉と出るか凶と出るのか。


できる限りのやれることはやって、あとはお天道様次第。それが露地栽培の農業なのかもしれない。心配で見に行きたくもなるけれども、行ったら無理してでも世話をしたくなって身体を壊したり怪我をする可能性があるし、山の土砂崩れの危険もあるからここは我慢する。( 昨年に、山の畑に向かう道で土砂崩れが起きていて、とんでもない光景を見た。もし、あれに巻き込まれていたら死ぬ。)


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先週は太一さんが来てくれた。彼は本当にいつも良い時期に手伝いに来てくれる。

少し早いけれどもじゃがいもの収穫をした。アスパラが忙しくなってきたら、一人で収穫作業をするのは大変で一日仕事になってしまう。今思えばやっておいて本当に良かった。

今年は山のアスパラ畑の片隅に、キタアカリの種芋を10kgばかり植えてみた。元々何も植えていなかった場所に、冬にたくさんの刈り草をすき込んでおいた。肥料は置肥えにアグリキャップを気持ち程度入れていたんだった。

 

大きな芋がごろごろと出て来て、コンテナ約5杯分の豊作となった。約100kgくらいだろうか。売るには微々たる量だけれども、良いものが出来たし、我ながらすごく美味しいので、直売所で販売をしようと思っている。

 
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じゃがいもがたくさん作れないのは、乾燥をする場所が確保出来ないということもある。昨年は焦って収穫をしてゲリラ豪雨にあってしまい、乾燥中に多くの芋が腐ってしまった。

じゃがいもの乾燥は「風通しが良く日光に当たらない場所」という条件がある。日光に当たると、ソラニンやチャコニンという成分が出てしまい芋が緑色になってしまう。これは人間にとっては毒であるので、販売は出来なくなる。

 

そう考えると、いわゆる納屋がベストなんだけれどもうちにはない。しかし、蔵がある。蔵に新聞紙を敷いて、周りに転がらない様に稲木の棒で枠を作った。もし、転がってどこかで腐ったら、ウジなどの虫が湧いて面倒なことになる。

 

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蔵の内扉には網が張ってあるので風も通る。残りの日光問題は、内側に100均で買って来た遮光シートを折り畳んで掛けた。

 

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彼が来たら手伝ってもらいたい事のひとつが、田んぼの電気柵の設置だった。

僕が草刈り機で田んぼの周りをうぉんうぉんしている間に、彼は奥の木が生い茂った場所を伐採していた。獣は隠れる場所が無くなると近づきにくくなるし、草刈りも楽になる。ナイスプレー。流石に全部は終わらなかったけれども、だいぶすっきりとした。

 
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この田んぼの上には使われなくなった田んぼがあり、そこへと続く道を発見した。イノシシなどの獣が通っているであろう、いわゆる「けもの道」も発見。なんだかRPGみたいだ。

 

順調に作業をしていたが、ここで問題が発生した。

 

草刈りが難しい所に防草シートを設置しようとしたところ、畦に石が多すぎてピンが刺さらない、、!予想外過ぎて唖然とした。石が無い場所を探す方が難しいくらい刺さらない。まるで石垣に土を塗っているみたいな畦だ。これを人力で作っていたのかと思うとすげえな本当に。

 

ここは一度諦めて、近所の人に相談をすることにした。

結果、屈強な鉄の棒をカナヅチで打って、石をどかすか破壊して穴を拵えるしかないという。その方のお宅から、屈強な鉄の棒をお借りて後日実践をすることに。またひとつ試練が訪れる。

 

それでもだいぶ作業も進んだし、やはりひとりでやるよりは何倍も楽しい。

 

 

娘は太一さんラブで、「はーい!」となんでも言うことを聞いていた。

 

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梅仕事のお手伝いをしたり。





 
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鳥取出合いの森に遊びに行ったり。

 

初めて足を踏み入れたけれども、きれいに整備をされている森は子供の遊び場として最高の場所だった。

 

今回もありがとう。