とっとりで暮らす

東京から鳥取へ。佐治町という小さな町に引っ越した人のブログです。

寒さも増して来た

10月11月はあっという間に過ぎていく。夏の暑さでは作業のしんどさはあるけれども、その疲れを引きずっての11月がピークで忙しいと、こちらに来てからは感じるようになった。一週間が過ぎる速さが尋常でないほど早く感じて、あれもこれも「やってねえぇ〜」なことばかり。

 

10月の頭に肺炎を患った。遊びに来ていた友人の太一との畑作業中、大根の間引き作業をするだけで、クラクラするし身体が重い。熱も下がらず、咳も止まらず。これはおかしいと思い、病院に行ったら肺炎だと診断をされた。一週間前に受けた健康診断では何も異常なく健康だったので、年齢を重ねればいつ何が起きてもおかしくはないのだと身に染みた。

丁度、治りかけた頃に稲刈りをした。というよりもしてもらった。近所のアニキにコンバインでがーがーとしてもらい、刈り取り自体は1時間も掛からなかった。

昨年は全て倒れてしまい、手刈りで稲木にかけて乾燥をせざるおえなかったので、コンバインにレザーコンテナの簡単さに感動した。

 


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今年は昨年の日本晴からきぬむすめに品種を変えた。苗箱の枚数を通常一反20枚から15枚に減らして、株間を広げて植えてみたり、水が引きにくいじるい所には植えないという工夫もしてみた。収穫量はコンバイン袋22袋の豊作。最近、米を食べなかった娘も、信じられないくらいぱくぱくと新米を食べる。やっぱり美味しいものを知っている。

 

11月の3日には集落の秋祭りがあった。年々と回す回数や、人も減って来てはいるけれども、無くなっては寂しいことでもあるし、みんなで酒を飲み酔っ払うことは大切なことだと思う。


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畑の作業もピークを迎える。

今年は下の畑で白ネギを作っている。一度、栽培をしたこともあり割と良いものが出来た。収穫と出荷作業に時間が掛かるので、早めの出荷を始めて直売所や青果市場に出荷をしている。

 

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ネギのように収穫量が目に見えるものは、あとどれだけで終わるかも計算できるし、安定的な収入にもなる。掘り貯めておき、採ったらすぐに出さないといけないものではないことも大きい。この時期の白ネギは「売れる作物」でもあるし、単価も悪くない。精神的にも良い。

ネギが終わったら、白菜、大根、ブロッコリー、カリフラワー。

雪が降る前までに収穫を終わらせて、安心をして畑を綺麗にして今年をしまいたい。

 

山のアスパラは今年は散々であった。定期的な防除、除草作業、抗菌素材の防草シートを設置しても、病気の蔓延 ( 茎枯病 ) をを抑えることが出来ずに、今年も早枯れをしてしまった。二反の面積でこうなってしまうと、本当にしんどい。きつい思いをして、収入が出ないことは駄目だ。

 

思った。「場所が合わないのかもしれない」と。使用している肥料や堆肥の問題も疑ってみて、試しに他の作物を植えてみたけれども、大きな病気には掛からない。

 

来年からは日当たりの良い場所、風がきつくない場所のみを残して、半分をやめて、他の野菜類を栽培していくことに決めた。準高冷地でもある、この場所を活かしたものを作っていかないと。反省はしないで、駄目なら駄目で次を考える。

 

新しく下に畑を一反お借りしたので、今までの経験で「出来るもの」「売れるもの」を作っていく。どれだけ種をまいたら苗がどれくらい出来て、それをいつ植えて、収穫をして、出荷できるものがどれだけあって、どれくらいの収入になるのか。そればかりはやらないとわからないし、農業はそれの積み重ねだなぁと思う。その流れが掴めるまで踏ん張れるか。

 

寒さが増して来た。今年はどんな冬が来るのだろう。