とっとりで暮らす

東京から鳥取へ。佐治町という小さな町に引っ越した人のブログです。

異常な7月

先月の大雨で初めて避難所へ避難をした。

家の裏が山なので、土砂崩れが怖く避難指示が出たら避難をしようと。停電が起きた時の為に、早めに風呂を済ませて荷物の用意をした。

午後9時くらいに避難指示が出たので、車で5分くらいの避難所へ。当初は老夫婦のひと組しかおられなかったが、次第に人が集まって来た。

多くは娘くらいの子連れの親子。娘は同じ保育園の友達が来て、お泊まり会気分で楽しそうだった。逆に子供達のそんな姿にほっとさせられた。

小さい子供がいる家は、早めの避難が正しいのかと思う。何かが起きてからでは遅い。

ここの避難所は知っている人ばかりだったから、ぐっすり眠る事が出来たけれども、知らない人だらけで、何日もいたらかなりきついだろうなぁと思った。

 

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幸い、家に被害はなく安心した。

翌朝、家に戻ると集落の公園のフェンスが崖崩れで崩落していた。畑に上がる道も、土砂流出、道路陥没、倒木で全て塞がれて「詰んだ!」と思ったけれども、大雨が明けた翌日には、地元の梨農家さんが倒木を退かしてくれて入れるようになった。

いずれは自分たちがその役を担わないといけない時が来る。

この雨だけで、例年の7月1ヵ月分の雨が降ったという。県の発表ではこの大雨による死亡者はゼロだと発表をされていたけれども、佐治町では川に流されて亡くなった方がいた。

 

雨が明けてから今日まで、全くと言って良いほど雨が降らなかった。

田んぼの水が止まったので、パイプを浸けている沢まで登り、石を詰んでダムを作り水嵩を増して処置をした。穂が出始める稲になんとか冠水をする事が出来た。

電気柵の設置はまだ手がつけられていない。急がないと、またイノシシにやられる。


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水が必要なナスの為に、ほぼ毎日水やりをしにいく。たまに寝坊もする。エンジンポンプを使って、散水を出来るようにしようと考えているけれども、どんなホースが良いのだろうか。もう少し調べて、色々と聞いてみたりしてからにする。

 今日の雨で少しは元気を取り戻して来たような気がする。

 

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今年の収入のあてにしていたアスパラ。春芽の販売は出来たけれども、夏芽は収穫を控えて、来年のための保険を掛けて、株の養成をすることに決めた。中途半端に採っても、人間の体力や精神力を削るし、もしこれからアスパラの病気がばーっと出てしまったら、それこそ来年の見込みが無くなってしまう。

あてにしていたこともあり、家計も大変。週に一回堅気なバイトに出たり、開いた時間に町のバイトに誘ってもらったりしながら。家族のみんなすまねぇ。

 

薬剤防除、草取り、微生物資材の散布、抗菌防草シートを張っても病気が出る。永年作物であるから、これまでのツケが溜まっているのかもしれない。

 


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それならば、他に売るものを作っていかないといけない。

秋冬野菜の種まきをした。ブロッコリー、カリフラワーは早生と晩生、自家用も含めてキャベツに白菜。これから大根、水菜。昨年の天候不順で全滅したことも踏まえて、今年は早め早めに。うまくいけば晩秋には白ネギ、サツマイモが採れる。なんとか頑張らないとなぁ。